タカマツの次はホマツ-。バドミントンの世界ジュニア選手権で日本勢初の金メダルに輝いた松山奈未(18=福岡・九州国際大付高)保原彩夏(18=宮城・聖ウルスラ学院英智高)組ら日本代表が15日、羽田空港着の航空機で帰国した。日本勢のジュニア世界一は福井・勝山高時代の13、14年に女子シングルスを2連覇した山口茜以来で、ダブルスでは初の快挙だった。

 保原(ほばら)はリオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華(26)松友美佐紀(24=ともに日本ユニシス)組と同じ高校。「先輩ができたことは、わたしもできると頑張った」と五輪金メダル効果を口にした。相棒の松山も「厳しい合宿をやり抜いた。世界一はうれしい」と笑顔を浮かべた。

 女子シングルスでも大家夏稀(18=石川・金沢向陽高)が銅メダルを獲得。夏の全国高校総体では右足首の疲労骨折でシングルス欠場を余儀なくされた。今大会中も痛みは残っていたが、執念でメダルを取った。

 メダルを得た3人は4年後の東京五輪代表候補。バドミントン日本代表は、12年ロンドン五輪女子ダブルスで藤井、垣岩が銀で初のメダルを奪うと、今夏のリオデジャネイロでは女子シングルスで奥原希望(21=日本ユニシス)が銅、女子ダブルスでタカマツが金メダルに輝いた。日本代表の躍進は確実にジュニア勢の活性化につながっている。世界ジュニアでは日本勢初のダブルス金の「ホマツ」は「東京と、その次の五輪を狙う」と口をそろえた。