羽生結弦(ANA)が22歳の抱負を語った。

 史上初の4連覇がかかるフィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナル(8日開幕)が行われるフランス・マルセイユの空港に6日夜に到着。経由地でのトラブルにより、飛行機は1時間半遅れ。宿泊先のホテルに着き、取材に応じたころには7日午前0時をまわり、ちょうど22歳の誕生日を迎えていた。毎年誕生日はGPファイナルの時期。「出られなくて誕生日を過ごすことのほうが悲しいこと。健康にファイナルに出られて、その上で誕生日を迎えられたことがうれしい」と左足甲の故障を乗り越え、6季連続で大舞台に帰ってきた喜びをかみしめた。

 4連覇への気負いはない。「意外と4連覇という言葉に実感がない。逆にいいな、と思っています。というのは、3連覇の時は、史上初と言われ若干の緊張があり、その前のNHK杯ですごくいい演技をしたからこその緊張感もありました。今回は4連覇という重圧はない。記録を伸ばせる機会があることにわくわくしている」。11月末のNHK杯では、自身3度目の合計300点超えを達成するなど、今季3戦目で、ようやく手応えをつかみ始めた。「自分の演技にすごく自信はある。NHK杯前に実力は散々つけてきたと思うし、本当に十分な練習は確実にしてきた。安心して、自分を信じてやってきた」。自信をもって、伸び伸びとファイナルに臨む。