女子は中長距離のエース高木美帆(22=日体大)が、合計162・431点で初優勝した。

 初日の500メートル、3000メートルを制して迎えた最終日も1500メートル、5000メートルで1位。02年の田畑真紀以来の4種目完全制覇で女王の座についた。今季W杯で個人2勝、団体追い抜きでも2勝を挙げるなど躍進した通り、地元帯広での大会で、進化をみせつけた。「うれしいよりホッとしている部分が大きい。1500メートルが終わった時点で周りから声をかけてもらって、みんなの期待に応えられて良かった」と満足げに話した。

 同学年の活躍を力に変えている。94年生まれは、プロ野球日本ハムの大谷翔平、フィギュアの羽生結弦などそうそうたるメンバーがそろっており、シンパシーを感じている。「刺激をもらっている部分もある。自分はまだまだだな。いい世代に生まれたと思っています」とさらなる飛躍を誓った。

 押切美沙紀(富士急)が総合2位、佐藤綾乃(高崎健康福祉大)が3位。

 男子はウィリアムソン師円(日本電産サンキョー)が、08年の平子裕基以来、史上5度目の総合3連覇を達成。土屋良輔(専大)が総合2位、一戸誠太郎(信州大)が3位だった。