「柔道界の沙羅ちゃん」が初の世界切符をつかんだ。昨年12月のグランドスラム(GS)東京とGSパリで優勝した朝比奈沙羅(20=東海大)が決勝で田知本愛(28)に優勢勝ちを収め、初優勝した。1日の選抜体重別選手権(福岡)で1回戦負けに終わった屈辱を晴らした。大会後の強化委員会では世界選手権(8~9月、ブダペスト)の代表に初選出された。

 大会後、全柔連の強化委員会が開かれ、朝比奈ら3人が新たに世界選手権の代表に選出された。日本女子代表の増地監督は「目指すところは世界で金メダル。金を獲得できる選手を選んだ。朝比奈は文句なく代表。世界でも気持ちを前面に出した戦いをしてほしい」と太鼓判を押した。48キロ級の渡名喜については「(同選手権代表の)近藤亜美と力の差がないと判断した」とした。全柔連は世界選手権で男女合わせて計7個の金メダル獲得を目標にしている。

<柔道世界選手権女子代表>

◆48キロ級

 近藤亜美(21)三井住友海上

※渡名喜風南(21)帝京大

◆52キロ級

 角田夏実(24)了徳寺学園職

※志々目愛(23)了徳寺学園職

◆57キロ級

 芳田司(21)コマツ

◆63キロ級 派遣なし

◆70キロ級

 新井千鶴(23)三井住友海上

◆78キロ級

 佐藤瑠香(25)コマツ

 梅木真美(22)ALSOK

◆78キロ超級

※朝比奈沙羅(20)東海大

【注】カッコ内は年齢。※は16日に発表された代表選手