日本オリンピック委員会による18年平昌五輪に向けた3日間の選手による合同合宿が30日、終了した。

 最終日は書道家武田双雲さん(41)による講義が行われた。あらかじめ各選手は「自分が一番大事にしていることを表す漢字を1字で書いてください」というお題のもと大きな紙に寄せ書きしており、それを武田さんが寸評し、最後に紙の中心に大きな筆で「和」としたためた。

 武田さんに達筆と褒められたノルディック複合ソチ五輪銀メダリスト渡部暁斗(28=北野建設)が書いた文字は「命」。渡部は「人はいつ死ぬか分からない。明日死んでも後悔のないように日々を過ごしている。五輪の前に死ぬかもしれないが、それでもいいぐらいの人生にしたい」と、文字に込めた思いを語った。

 その他、フィギュアスケート男子の羽生結弦(22=ANA)は「翔」、宇野昌磨(19=中京大)は「攻」、同女子の宮原知子(19=関大)は「躍」、スピードスケートの小平奈緒(30=相沢病院)は「輪」、スキージャンプの高梨沙羅(20=クラレ)は「積」などと思い思いの1字を書いていた。