日本スケート連盟は14日、フィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)のコメントを発表した。痛めている右足の状態について前日に発表していたコメントに、内容を追加した。腱(けん)と骨にも炎症があることが新たに分かった。

 「当初の診断では3~4週間ほどで元に戻るということでしたが、通常の捻挫よりも治りが長引く靱帯(じんたい)を損傷していることが分かりました。また、腱(けん)と骨にも炎症があるため、治るスピードが早くはありません。今後、氷上に立ち、左足を中心に、ストロークやクロスなど単純に滑ることだけから始め、少しずつ負荷を上げ、右足でのターンなどをできるようにしていきたいと思っています。いつから練習を再開出来るかは、まだ決まっていません」。

 羽生は、11月9日のNHK杯公式練習の際に、4回転ルッツで転倒し、負傷。右足関節外側靱帯(じんたい)の損傷で全治3週間と診断されていた。12月10日には、まだ氷上練習を再開できていないことを発表。今回出したコメントで、さらに現状を詳しく説明した。平昌五輪最終選考会である全日本選手権(21日開幕、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)に出場するかは、未定。6月に発表された日本連盟の五輪選考基準によれば、実績のある選手は全日本選手権を欠場しても選出することがあると明記されている。世界ランキング1位、17年世界選手権金の羽生は、代表入りが確実視されている。