内村も、人間です。NHK杯で10連覇を達成した内村航平(29=リンガーハット)が試合後、ずっとトイレを我慢しながら演技していたことを明かした。

 「2種目目ぐらいからトイレに行きたくて、終わった瞬間、トイレにいったんですよね」と笑いながら振り返った。

 4月の全日本は、予選のあん馬でのミスが響き3位。連覇が10で止まった。だが、この日はそこで付けられた0・8点の差を最終種目の鉄棒でひっくり返し、変わらぬ強さを見せつけた。

 地元長崎のテレビ局から、全日本で負けたことにショックを受けた地元ファンへのコメントを求められると「僕も人間なので負けるときもありますよと伝えたい。きょう勝ったことで、またそういう風に思わないでください、というのもある(笑い)。これからも“人間内村航平”の応援をお願いします」と、神様扱いしないようリクエストした。