役員人事問題で混乱が続いていた日本バスケットボール協会は10日、東京都内で日本オリンピック委員会(JOC)との懇談会に続いて理事会を開き、自民党幹事長の麻生太郎氏(67)の新会長就任を決めた。今回の新会長就任で長引いていた同協会の混迷は収拾する見通しとなった。

 また愛知和男衆院議員(71)が副会長に就任。ほかの3人の副会長と専務理事は22日に開く理事会で決める予定。JOCは日本協会の同日の新執行部決定を受け、3月に下した無期限資格停止処分を解除する見込み。

 麻生新会長は「(2012年の)ロンドン五輪にはぜひ、日本代表を派遣したい。子どもたちのためにもバスケットボールをやれる環境を整えたい」と決意を述べた。

 日本協会では4月末の評議員会で麻生氏を新会長候補とする人事案をまとめたが、一部から異論が出て決定には至らなかった。