テニスの4大大会今季第3戦、ウィンブルドン選手権は22日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで開幕する。

 男子シングルスは全仏オープン制覇で生涯グランドスラム(4大大会全制覇)を達成したロジャー・フェデラー(スイス)が得意の芝コートでの強さを発揮し、2年ぶりの王座奪還を果たせるかに注目が集まる。

 前年覇者のラファエル・ナダル(スペイン)は両ひざに不安を抱える。一時は欠場の話もあったほどで2連覇への前途は多難だ。2強に次ぐのは前哨戦のエイゴン選手権を制した地元期待のアンディ・マリー(英国)か。英国男子として1936年のフレッド・ペリー以来の優勝を目指す。

 女子シングルスの日本勢は主催者推薦を得たクルム伊達公子(エステティックTBC)が4強入りした96年以来の出場。痛めていた左ふくらはぎも回復しているようで、芝はライジングショットが生きる絶好の舞台だ。杉山愛(フリー)はノーシードから上位進出を目指し、森田あゆみ(キヤノン)と森上亜希子(ミキハウス)は2年ぶりの出場となる。

 女子の優勝争いは大混戦。第1シードのディナラ・サフィナ(ロシア)は過去3回戦が最高と芝に弱い。3年連続6度目の制覇を目指すビーナス・ウィリアムズ(米国)を軸に展開しそうだ。(共同)