日本体協は16日、東京都内で評議員会と理事会を開き、来年3月末で退任する森喜朗会長(72)の後任に、トヨタ自動車会長の張富士夫氏(73)を正式決定した。新公益法人に移行する来年4月に第15代会長となる。

 張氏は「スポーツを愛する者として大変光栄で、同時に責任の重さを痛切に感じている。国民の誰もがスポーツに親しむことができる生涯スポーツ社会の実現のために、少しでもお役に立ちたい」とコメントを出した。

 日本経団連副会長などを歴任した張氏は、政官財の各界に精通。東大時代は剣道部で、スポーツ界では球技団体のリーグで構成される日本トップリーグ連携機構の副会長を務める。時代の変化などに伴い、その存在意義が問われている国体など、来年7月に創立100周年を迎える協会の懸案事項の解決に手腕が期待される。

 次期の理事も決まり、日本ソフトボール協会の宇津木妙子常務理事(57)や学識経験者でバレーボール元米国代表のヨーコ・ゼッターランドさん(41)が新たに入った。