日本人女子として初めて5種近代ワールドカップファイナル(19日、モスクワ)に出場する黒須成美(なるみ=18)が17日、成田空港から出発した。全世界からランキング上位36人が出場という中、国ごとの出場人数制限などから61位からの繰り上げで出場が決定した。

 フェンシング、水泳、乗馬、射撃、ランニングの組み合わせの近代5種。小学1年から水泳をやっていたが、日本近代五種連合の強化委員を務める父・秀樹さん(47)の誘いで近代5種に進んだ。「小学6年の時に初めて育成大会に出場したときに、優勝したんです。水泳以外は経験がなかったけど、競技の前に講習があったので大丈夫でした」と振り返る。中学3年から競技会に出場し始めた。

 女子近代5種は00年シドニー五輪から採用された。北京五輪予選のアジア選手権には15歳で臨んだが、出場を逃した。「W杯ファイナルのテーマは、いい緊張感を持って試合に臨むこと」。目標は、ロンドンでの日本の女子近代5種史上初の五輪出場だ。