女子バスケットボールの日本航空が7月6日、チーム創設以来から練習場としてきた東京・大田区にある体育館での最後の練習を行った。同部は10-11年シーズンをもっての廃部が決まっており、同体育館はコスト削減の一環のため、6月に7月9日での閉鎖が決まっていた。

 この日は午前9時から、荒順一監督の「この体育館で最後の練習だから、楽しんでやろう」という声とともに練習開始。「日本航空ラビッツ」の第1期生をはじめ多くのOG、関係者が集まった。練習後には全員がぞうきんを手に、長年親しんだ体育館の床を感謝の意を込めて丁寧にふいた。所属11年目になる矢代直美は「思い出が詰まっている。ここで何度も泣いた。楽しい思い出より、つらい思い出が心に残っている」と話し、体育館の中央より隅になる部分を磨いた。

 

 同チームは今後、成田空港内の体育館で練習することになり、選手だけでなく荒監督も寮生活となる。