09年ノルディックスキーの世界選手権で複合の団体優勝に貢献した小林範仁(28=東京美装)が4日、今季限りでの現役引退を表明した。世界選手権を開催中のオスロで「十分やったなと思う。充実したスキー人生だった」と話した。

 11、12日のワールドカップ(W杯)ラハティ(フィンランド)大会の2試合には出場する。

 秋田・花輪高時代の01年世界ジュニア選手権の個人で、日本勢で初優勝して注目された。日大を経て東京美装に入り、得意の距離を武器に日本の中軸に成長した。3大会連続出場となった昨年のバンクーバー冬季五輪はエースとして臨み、7位になった個人ノーマルヒルの後半距離で一時はトップに立った。

 世界選手権は5度出場し、個人種目は09年大会の5位が最高。W杯は06年と08年に2度、4位になったのが最高だった。