<ビーチバレー:JBVツアー東京大会>◇最終日◇8日◇お台場海浜公園

 男子決勝は昨年の広州アジア大会代表の井上真弥、長谷川徳海組(フリー)が、今春に菅山かおると挙式した西村晃一(37)、ケーシー・パターソン組(WINDS)を2-1で破り、結成2年目でツアー初優勝を果たした。

 昨季は何度も2位になりながら、一度も頂点に届かなかった男子の井上、長谷川組が悲願の初優勝。粘り強いレシーブが光った井上と強打を誇る長谷川の平均身長は180センチあまり。長谷川は「国内でも小さい方。小さくても勝てると証明したかった」と誇った。

 ともに大学卒業後にビーチバレーに本格転向。昨年まで井上はごみ収集、長谷川はゲームセンターの深夜店員で生計を立てたという。いまもスポンサーはなく、苦労して稼いだお金で今季はワールドツアーに出る。井上は「勝ち続けたい」と気合を入れた。