<水球:アジア選手権:日本6-7中国>◇最終日◇27日◇千葉県国際総合水泳場

 前日にロンドン五輪出場の可能性がついえていた水球男子日本代表が、アジアの強国の中国相手に大熱戦を演じた。最終ピリオド開始直後の失点で3-6と突き放されるが、そこから猛反撃。会場を埋めた2738人の観客の大声援に背中を押されるように3連続得点で同点に。最後は残り42秒での中国のロングシュートがゴールラインを割って惜敗したが、会場からは割れんばかりの握手が起こった。

 84年のロサンゼルス大会以来28年ぶりの五輪出場を目指した主将の青柳勧(31=ブルボン柏崎)は、「なかなか五輪は届かない。あと1歩が縮まらない」と振り返り、4年後に向けて「明日からすぐ選手の環境整備を始めていかないと」と悲願成就へ、新たな挑戦を誓った。