ノルディックスキーW杯ジャンプ女子で個人総合2連覇を成し遂げた高梨沙羅(17=クラレ)が26日、大阪府庁を訪れ、今春小学校に入学する母子家庭の子ども149人にランドセルを寄贈した。

 同席した3人の子どもから「ありがとう」と感謝の手紙を手渡され「どういたしまして」と笑顔で応じた。松井一郎大阪府知事(50)からは感謝状を贈られた。

 子どもから「中学生?」と聞かれたという高梨は「小学生にも間違えられます」と苦笑い。ツーショット写真をねだられて子どもに囲まれるなど大人気の様子だった。松井氏からジャンプについて「怖くない?」と尋ねられると「飛んでみたら病みつきになります」と返し、笑いを誘った。

 所属するクラレによると、高梨のランドセルの寄贈は初めて。昨夏ごろ「社会貢献したい」と本人が思い始め、同社創業者が関わった保育園があることなどから、府内への寄贈が決まったという。同社と高梨が共同で寄贈した。