テニスの4大大会シングルスで2011年にアジア勢初優勝の快挙を遂げた中国女子の李娜(32)が19日、引退を表明した。

 ことしのウィンブルドン選手権後、休養していた李娜は自身のフェイスブックに「これまで3度の右膝手術を受け、7月は左膝も手術した。再びコートに戻ろうと思ったが、今回は違った」と度重なるけがが理由と明かした。

 中国・武漢出身で身長172センチの李娜は欧米選手に負けない力強いストロークを武器とした。11年は全豪オープンで4大大会シングルスのアジア勢初の決勝進出を果たし、全仏オープンはアジア勢で初制覇。ことし1月の全豪も制し、4大大会は通算2勝。世界ランキングは2月にアジア最高位の2位に上がった。

 ツアー生涯成績は503勝188敗で優勝は9度。獲得賞金は約1670万ドル(約18億円)。