日本初の五輪メダルを獲得したフェンシング界に、前代未聞のオファーが相次いでいることが12日、分かった。この日、大分・日田市で国体フェンシング競技が開幕。北京五輪男子フルーレ個人銀メダリスト太田雄貴(22=京都ク)の復帰戦とあって、平日昼にもかかわらず、国際大会を除く国内大会では最多となる、のべ2000人近い観衆が入れ替わりで観戦した。

 さらに日本協会の張西専務理事は「全国展開しているスポーツクラブがフェンシング教室をやりたいと言ってくれている」と明かした。ほかにも文部科学省から2人が会場を訪れ「12、16年五輪のメダルを期待しています」と過去に例のない激励を受け、モテモテ状態だ。極め付きは格闘技K-1の谷川イベントプロデューサーが「非常に興味深いスポーツ」と演出などで協力したい意向で、主催するFEG関係者を派遣するなど珍客のオンパレード。同関係者は「マスクで表情が見えないが、F1も同じだから問題ない」と話し、太田効果に今後の可能性を感じていた。