日体大陸上部の男子部員が、大麻を所持した疑いで退学処分を受けていたことが23日、分かった。2日に大麻取締法違反の疑いで、関東信越厚生局麻薬取締部から、横浜市青葉区の合宿所の部屋が家宅捜索を受けた。部屋からは、大麻を植えていた鉢、吸引器具などが見つかった。大麻の現物がなく、逮捕されなかったが、吸引したことは認めたという。

 学内調査を実施した日体大は、23日までに男子部員を退学処分、5日付で陸上部の石井隆士部長、水野増彦監督、小林史明コーチに解任処分を科した。日体大は「現在、警察の捜査が入っているので、詳しいことは、こちらで公表できません」としている。

 日体大陸上部は箱根駅伝で9回総合優勝の実績を誇り、男子マラソンの谷口浩美氏や女子マラソンの有森裕子さんらを輩出した。