日本スケート連盟の関係者は29日、浅田真央(18=中京大中京高)の完敗に危機感を募らせた。吉岡伸彦強化部長は「このままぼんやりしていては大変なことになる」と険しい表情。伊東秀仁フィギュア委員長は「日本も伸びしろがあるが、金妍児もまだ得点が伸びる」と危機感を口にした。

 金妍児との約20点差は、浅田がフリーで大技のトリプルアクセルを2度成功させていたとしても埋まらない。吉岡強化部長は「スピン、ステップでのレベルでの取りこぼしを防ぎ、ジャンプも含めた演技全体の完成度を上げなければならない」と指摘した。

 今季の浅田の指導者がロシアのタラソワ・コーチに決まったのは昨夏。シーズン途中で拠点を米国から日本に戻すなどコーチ不在が長引き、新プログラムへの移行が遅れた。バンクーバー五輪は世界選手権より1カ月早い2月に開催され、例年より早く仕上げなければならない。このため、日本スケート連盟はバンクーバーの本番会場などで6~9月に強化合宿を検討中。伊東フィギュア委員長は「各選手のスケジュールをもらい、各選手にアドバイスをしたい。日本女子の3人で1人(金妍児)と戦う」。早ければ4~5月から、始動するように働き掛けるという。