テニスで13年ぶりにウィンブルドン選手権(22日・英ロンドン)に出場するクルム伊達公子(38=エステティックTBC)が、初戦で20歳も年下の強豪と対戦することが決まった。19日、大会の本戦組み合わせ抽選が会場で行われ、伊達は1回戦で世界ランク9位のキャロライン・ウォズニアッキ(18=デンマーク)と対戦することになった。

 ウォズニアッキは06年にウィンブルドンのジュニアで優勝。昨年はツアー最優秀新人賞を獲得し、今年、初のトップ10入りを果たした新星。伊達が最後のウィンブルドンで準決勝に進出し、引退した96年には、まだ6歳で、テニスも始めていなかった。

 過去の実績が認められ、日本人初の大会推薦枠が与えられた伊達だが、球が弾まない芝のコートは、弾道の低い伊達の最も得意とするところ。前日の18日、会場で2時間余りの練習を行い「ここは特別な大会。芝でどんなプレーができるのか楽しみだし、ベストを尽くしたい」と、世界最高の舞台で若手にひと泡吹かせる意気込みだ。