ハンドボールのスペイン1部アルコベンダスに移籍する日本代表のエース宮崎大輔(28)が、サッカー日本代表・中村俊輔(31)への挑戦を表明し、名門バルセロナへのリベンジを誓った。1日、成田空港からスペインへ出発。競技は違うが、同じスペインを本拠とするエスパニョールMF中村にライバル心を燃やし、入団テストで落とされたバルサ戦での勝利を目標に掲げた。

 日本ハンドボール界を引っ張る宮崎は、他競技の選手たちからも刺激を受けていた。

 宮崎

 バレーボールの越川優選手はイタリアでやっているし、俊輔さんも日本人として頑張っているのを聞いて、すごくモチベーションになる。負けてたまるかという気持ち。オレもやんなきゃな、という気持ちになります。

 競技は違うが、中村とは日本代表エースという点で共通する。宮崎が6月2日にスペイン移籍を発表すると、その3週間後に中村がエスパニョール入りを決定させた。背番号も同じ「7」になる可能性がある。

 注目度は差があり、年俸も120万ユーロ(約1億6200万円)の中村に対し、20分の1の約800万円(いずれも推定)。だが「ハンドボールのメジャー化」を訴える宮崎の熱い気持ちは、中村さえも目標の対象にした。面識はないが「活躍すれば、そうなる(知ってもらえる)と信じています」と、実力による知名度アップに意欲を示した。

 入団テストで採用されなかったバルセロナ、グラノジェルスとの試合に向け「(自分を)取ってくれなかったので、後悔させるようにしたい。そこが一番楽しみ」とも話す。リーグは9月12日に開幕し、バルサ戦は同23日の第3節。年間30試合を控え「1試合3点以上として、100点はいきたい」とゴール量産を口にした。【佐々木一郎】