陸上の世界選手権(15日開幕、ベルリン)50キロ競歩代表の山崎勇喜(25=長谷川体育施設)が、炎熱地獄トレーニングで自信を深めた。5日、米コロラド州パゴサスプリングスでの高地合宿を終えて帰国。合宿中は標高約2200メートルの高地で、最長55キロを気温45度の中で4時間以上かけて歩き抜いた。「終わってから、頭の皮がむけて、皮膚が痛かった。ベルリンはここまで暑くない。暑さに不安はありません」と手応えをつかんだ。

 7位に入賞した北京五輪前にも55キロを経験したものの、当時より気温が10度以上も暑い中で同じ記録をマークしたという。鈴木監督は「練習量はもう、これ以上できない。質が上がり、去年より力がついている」と手応えを話していた。これまで「5位以上が目標」としていた山崎も、目標をやや上方修正。「はっきりメダルとはまだ言えない。できたらメダルを取りたい気持ちです」と話していた。