<柔道:講道館杯全日本体重別選手権>◇最終日◇15日◇千葉市・千葉ポートアリーナ

 8月の世界選手権(ロッテルダム)代表メンバーが7階級中6階級に出場し、1人も優勝できなかった。最高は66キロ級内柴正人(旭化成)の2位で、全日本選手権王者の100キロ級穴井隆将(天理大職)が初戦敗退するなど惨敗続き。6人とも12月のグランドスラム(GS)東京の代表には選出されたが、世界大会で史上初の金メダルゼロに終わった日本男子の苦境があらためて浮き彫りになった。

 次々に世界選手権代表が畳の上から姿を消した。同大会3位の穴井が初戦で裏投げで1本負けし、敗退。同2位の60キロ級平岡も3回戦で敗れた。決勝まで残ったのは内柴1人だけ。その内柴も若手の海老沼に完敗した。穴井は「調子がよくなく、気持ちの問題や技の良しあしも見つめられない」と連盟を通してコメントを出すのがやっとだった。

 8月の世界選手権では、階級制導入の64年東京五輪以降の世界大会で、初の金メダルゼロ。今大会への出場を義務付けられ、首脳陣から「欠場=代表落選」と通達された。平岡は10月中旬に右ヒジを手術し、全治2カ月ながら強行出場。90キロ級の小野は、同選手権後、気持ちを奮い立たせて本格的に練習を再開したのが10月から。「気持ちは入っていたけど技に伝わっていなかった」。心身ともに万全でない選手が多く、厳しい結果となった。

 12月のGS東京には唯一、故障欠場した棟田以外は選出され、リベンジの機会が与えられた。だが若手の台頭より、ベテランの衰退が目立つ内容に男子代表の篠原監督は「(GS東京で)同じような試合をするやつは、ベテランでもどんどん外す」と最終通告した。【広重竜太郎】