<北海道高校アイスホッケー>◇17日◇準決勝◇帯広の森アイスアリーナ

 釧路工が4-3で昨年全国準Vの武修館に逆転勝ちし、4年ぶりに決勝戦進出を決めた。試合終了残り39秒でFW赤坂卓哉(3年)のシュートで同点。延長1分34秒にDF今井慶和主将(3年)の決勝ゴールで試合を決めた。今井は「どんどんシュートを打っていこうと思っていた」と興奮気味に話した。ゲーム終了とともにベンチから選手たちが飛び出し、喜びを分かち合った。

 4月から釧路北陽などで指導経験のある澤崎浩三監督(48)が赴任。技術よりも体力の無さが気になったという。全道、全国で勝つため、授業前に7・5キロの早朝ランニングを課した。夏休みは学校近くにある約500メートルの坂でダッシュ。体力と精神面の強化に取り組んできた。こうした厳しい練習が、試合終盤での逆転勝利につながった。今井は「最後まで足を動かすことができました」と手応えをつかんでいた。

 19年ぶりの道大会優勝に向けて18日、全国優勝26度の駒大苫小牧と決勝で対戦する。澤崎監督は「(選手たちは)これまでどこか自信がなさげだった。自分たちの力を出せれば、良い試合ができると思う」と駒苫撃破に意気込んだ。【石井克】