来年1月の箱根駅伝で17年ぶりの総合優勝を目指す早大は、山登りの5区に八木勇樹(2年)を起用する可能性が浮上した。渡辺康幸監督(36)は区間配置は明言しなかったが「これで駄目なら後悔しない。この区間配置で優勝を狙う。山登りに入れた選手と心中します」と言い切った。

 前回は4区までに首位に立ったが、5区で逆転された。近年、「山の神」の出現がチームの勝敗を大きく左右するなど、5区の重要度は高まるばかり。平地に自信を持ち、山下りの6区にスペシャリストの加藤を擁する早大は、山登りが勝敗のカギになる。

 高校NO・1の実力を誇りながら、過去5度の大学駅伝で区間賞がない八木は「今の状態なら、誰が相手でも大丈夫だと思う。期待してもらって大丈夫です」と自信を示した。走りにムラがある未来のエースに、早大の命運は託された。