競泳の世界選手権男子100メートル背泳ぎ金メダリストの古賀淳也(23=スウィン埼玉)が、日本オリンピック委員会(JOC)の選手雇用支援プロジェクト「アスナビ」を通じて、第一三共に入社することが決まった。5日、同社が発表した。

 JOCによると、就職先やスポンサーを求める選手と企業を橋渡しする同プロジェクトを活用しての正式決定第1号。製薬大手の第一三共がスポーツのトップ選手を採用するのは初めてという。

 不況で企業のスポーツ離れが進む中、JOCは「1社で1人の支援」を呼び掛け、昨年10月に経済同友会の協力で初の説明会を開催。就職を希望する20~30代の現役選手のリストを各企業に配布した。

 第一三共は「世界の頂点を目指す選手を支援することは社員の刺激になる。人柄、実績、将来性を高く評価した」と説明した。