<テニス:全豪オープン>◇4日目◇19日◇オーストラリア、メルボルン・ナショナルテニスセンター◇男子シングルス2回戦

 世界117位の伊藤竜馬(23)は逆転で敗れた。

 伊藤が4大大会初勝利の天国から、この日は地獄の悪夢を味わった。第1セットを1ゲームしか失わない圧勝。第2セットもタイブレークで6-2リードと、4本連続のセットポイントを握った。しかし勝利がちらついた。「相手のミス待ちになってしまって」と攻撃が影を潜め、まさかの逆転で第2セットを落とした。「精神的なダメージが大きかった」。このまま立ち直れずに逆転負け。前日には「(坂本)竜馬のようにコートでは強く、コート外ではやさしく」と話していた。しかし、この日は「(りょうまじゃなくて)たつまでした」。勝っていれば、錦織とともに日本男子2人が3回戦に進むのは80年ぶりだっただけに、4大大会の重さを感じた敗戦だった。