<カーリング:日本選手権・中部電力8-6LS北見>◇最終日◇14日◇青森市スポーツ会館◇男女決勝

 女子は中部電力(長野)が決勝でLS北見(北海道)に逆転勝ちし、2連覇を達成した。予選、プレーオフを通じて9戦全勝の完全優勝となった。チーム青森は3位に終わった。男子はチーム北見(北海道)が4-2でSC軽井沢クラブ(長野)を下し、3連覇を果たした。

 中部電力が劇的な優勝を飾った。LS北見に5-6とリードを許し、迎えた最終10エンド。スキップ藤沢五月(20)のラストショットが相手のNO・1ストーンをはじき出し、ハウス内に味方のストーン3つを残した。一挙3得点の大逆転。選手たちは抱き合い、歓声を上げた。

 今大会はチーム青森、北海道銀行、LS北見と五輪経験者を擁する強豪を連破。ストーンを多く並べ、点を取りにいく攻めのカーリングを貫いた。メンバーは20~22歳の若いチーム。試合を重ねるごとにショットの精度も上がった。藤沢は「最後まで気持ちが切れなかった」という。

 昨年の優勝で日本代表になったが、同年11月のパシフィック・アジア選手権では上位2チームに入れず世界選手権の出場権を逃し、今年1月の軽井沢国際でも振るわなかった。だが気持ちを切り替え、今大会に向けて調子を上げてきた。キャプテンの市川美余(22)は「全勝優勝で日本代表としての力を発揮できた」と胸を張った。【北村宏平】