柔道の男女日本代表が5日、グランドスラム・パリ(9、10日)など国際大会に出場するため成田空港から出発した。女子は園田隆二監督(39)が辞任し、田辺勝コーチが監督代行を務める。斉藤仁強化委員長は「目的は明確。選手には動揺があるかもしれないが、『私たちが守る』と伝えた」と説明。前日には男子の井上康生監督とも話し合い、「女子をサポートします」と約束されたという。

 「我々は全力を出すだけです」と話した同監督は、空港で早速「サポート」。バスで到着すると、混乱を懸念し、「先に女子を降ろしてください。荷物は男子が持ちます」とおもんぱかり、スムーズな移動を促した。48キロ級の浅見八瑠奈ら女子選手は、全柔連関係者、空港職員に守られる形で、報道陣の問い掛けには無言を貫いた。大会では、互いに組むことが義務づけられる新ルールへの対応も課題となる。