競泳男子平泳ぎの北島康介(30=日本コカ・コーラ)が7月の世界選手権(バルセロナ)へ「勝負の1カ月」に挑む。28日、都内で日本代表の公開練習が行われた。50、100メートル平泳ぎ、400メートルメドレーリレーの3種目出場が有力。個人種目の目標については「もう1回、(世界と)勝負してえなと思う状態に戻すことが先決」とスピードと持久力の徹底強化を誓った。

 今年初めから日本代表の平井伯昌ヘッドコーチのもとで5年ぶりに練習を再開した。「体もシェイプされて、足の力も入るようになった」と復調を実感。その一方で、現状のタイムでは表彰台が目標とは言い切れないことも事実。「(感覚を)繊細に研ぎ澄まして、1日1日、良い練習をしていきたい」と、6月いっぱいで、表彰台を狙える状態に上げていくプランだ。バルセロナは10年前に100、200メートルともに世界記録で優勝。思い出の地で再び表彰台に立てるか。