全日本柔道連盟のアスリート委員会は12日、強化指定選手の大学2、3年生を対象に卒業後の競技活動や引退後の社会人生活を紹介するため、東京都千代田区の旭化成などで訪問会を実施した。

 旭化成は8月の世界選手権代表で男子81キロ級の永瀬貴規(筑波大)、同90キロ級のベイカー茉秋(東海大)ら9人が訪問。元世界王者でアトランタ五輪に出場し、現在は営業マンとして活躍する中村佳央氏が「社会人になって柔道に打ち込める環境は普通ではない。感謝の気持ちをもって」と呼びかけた。来春に4年となる永瀬は「柔道だけでなく、人間としての成長が必要」と理解を深めていた。