ホワイト・カンファレンス(白組)4位のリコーが、レッド・カンファレンス(紅組)1位の神戸製鋼に白旗を揚げた。

10月の第6節では、日本代表9人が出場したパナソニックに26-17で勝利。だが、リーグ無敗の神戸製鋼に敵地で8トライを献上し、神鳥裕之監督は「完敗。正直に強かった。潔く負けを認めて、次に進みたい」ときっぱりとした表情で振り返った。

前半20分過ぎまでは8-10。食らいつく展開が続いていたが、相手の世界的SOダン・カーター(36)を中心とした攻撃で、前に出る防御をはがされた。日本代表経験を持つNO8松橋周平(25)はカーターについて「彼には一貫性があり、常に自分の役割を理解している」。スクラムなどでペナルティーを獲得するシーンもあったが、現段階での差を実感した形だ。

ここからは5位を目指し、8日には大阪・花園ラグビー場で白組2位のパナソニックと対戦する。強敵との一戦に向け、指揮官は「落ち込んでいる暇はない。チャンピオンはこの先も常に目指す。だから、まずは5番目を目指して、準備をしたい」と言い切った。