<ラグビー・トップリーグ:サントリー92-8豊田自動織機>◇第4節2日目◇2日◇東京・秩父宮ラグビー場

 開幕3試合で2敗と出遅れていた昨季2位の優勝候補の一角、サントリーが豊田自動織機に圧勝した。目標とする「アタッキングラグビー」を実践して、今季トップリーグ最多の14トライ、92得点を挙げた。エディー・ジョーンズ監督(50)は「ボールを安易に蹴らずに、スペースを見つけてアタックするスタイルを貫けた」と笑顔を見せた。

 今季、ジョーンズ監督が打ち出したのは「プレッシャーを受けても、逃げずにボールをつないで攻め続けるラグビー」。だが、開幕直前のプレシーズンマッチで、昨季王者の東芝に0-38で惨敗。前節は、昨季10位のNECに敗れて、黒星が先行した。

 この日は、攻めるスタイルを徹底した。前半14分、CTB平浩二(27)のトライで先制すると、前後半7トライずつを挙げた。2トライのNO8竹本隼太郎主将(27)は「新しいスタイルが、試合で出せた。後半も攻め続けられた」。今季初出場で1トライのFB有賀剛副将(26)は「今日は、どんな状態でも攻める覚悟だった。今日が新しいスタート」と話した。3季ぶりの王座奪回へエンジンがかかってきた。