大相撲の西横綱朝青龍(27=高砂)が秋場所10日目の23日、日本相撲協会に「左ひじ内側側副靱帯(じんたい)損傷で3週間の安静加療を要する」との診断書を提出して休場した。2場所連続6度目の休場となり、次に出場した場所で進退をかけることになった。

 朝青龍は先場所左ひじを痛めた影響もあって本調子には程遠く、9日目まで5勝4敗の不振だった。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は「次の九州場所に備えてやるしかない。衰えもあるかもしれないが、どうやって乗り越えていくかだ」と話し、進退をかけるかとの問いに「当然そうなる」との見方を示した。万全な体調に戻すため、11月の九州場所を全休して来年1月の初場所に備える可能性も出ている。

 高砂親方によると、朝青龍は秋場所後の公式行事はすべて務める。10月12日から始まる秋巡業にも参加し、モンゴルへ帰国する予定はない。