大相撲の元東関親方(元関脇高見山)の渡辺大五郎さんは16日、米下院本会議が自身の相撲界の業績などをたえる決議を採択したとの知らせを受け「大変、うれしい。名誉なこと」と喜んだ。

 この日、65歳の誕生日を迎えた元東関親方は前日に日本相撲協会を定年退職した。ハワイから来日してから45年。日本の生活のほうがすっかり長くなったが「日本と米国とが仲良くすることが一番幸せ」と、外国出身力士の先駆者らしく両国の友好関係を望んだ。

 当面は関係者へのあいさつ回りで忙しい日々が続き、16日は日本相撲協会を訪れた。生まれ故郷への里帰りの予定を問われると「ないです。でも来年の初めくらいと思う」と笑みを交えて話した。