日本相撲協会の理事選挙に無所属として立候補する貴乃花親方(元横綱)を支持する6人の親方が二所ノ関一門から離脱したことを受け、貴乃花親方は20日、東京都中野区の貴乃花部屋で記者会見し「事実上の破門という言葉を聞いた時は、ちょっと寂しい気持ちになった」と神妙な表情で話した。

 同親方は19日の一門会の後に6人の親方と約3時間にわたって協議。新たな一門などを立ち上げる考えはなく「7名の精神をいま一度、日々確かめ合って取り組んでいく。わたしと同世代や40代の親方と枠を超えて、将来の相撲協会の発展に役立ちたいと思っている。(決断に)揺らぎはありません」と語った。

 今後は理事選挙の行方が焦点。勝算について貴乃花親方は「得票数だけが話題になっているが、まずは強い弟子を育てることを念頭に置いている」と慎重な口調だった。