前頭豊ノ島(27=時津風)が、横綱白鵬の「相撲愛」を受け取った。8日の福島巡業で白鵬のけいこ相手に指名され、三番げいこで9戦全敗。その後3分間、胸を借りて体中を砂まみれにした。

 白鵬は夏巡業で、野球賭博関与で名古屋場所を謹慎休場した力士を「モヤモヤを吹き飛ばせ」と「かわいがり」で激励している。豊響、若荒雄に続いて選ばれた豊ノ島は「豊響が『熱いものを感じた』と言ってましたが、やった者しか分からない。少し楽になったというか、横綱の愛を感じました」と感激していた。

 白鵬にとって、豊ノ島は07年秋場所で初めて金星を配給した相手。来場所は十両陥落が確実な実力者に「最初は硬さがあったけど、後半は今までどおりの動きで、吹っ切れたんじゃないですか。ダメなものはダメ、いいもんはいい、で頑張って欲しい」とエールを送っていた。