大相撲の夏巡業が、11日の秋田・北秋田巡業で5日間の日程を終えた。賭博問題が起きてから初めての巡業には、野球賭博に関与して名古屋場所を謹慎休場した関取9人(十両清瀬海は故障で休場)が参加。各地で警察官が巡回監視する中、トラブルはなかった。

 連日土俵の上から賭博問題を謝罪した放駒巡業部長(元大関魁傑)は「恐縮というか、拍手までもらって。ファンの方が温かい目で見てくれて、本当にありがたかった。勧進元に『巡業やるのを迷ったけど、結果的にやって良かった』と言っていただいた。ありがたいことです」と感謝した。

 賭博問題の影響もあり、今年の冬巡業はなくなった。ただ、6日の新潟・南魚沼巡業を、来年秋に巡業開催予定の福井・小浜市関係者が視察に訪れるなど、来年に向けて、全国各地から問い合わせがある。放駒部長は「来年は、あちこちからお話をいただいております。(今年より増える)可能性はありますね」と話した。