横綱審議委員会(横審)の鶴田卓彦委員長(82=元日本経済新聞社相談役)は29日、都内の日本相撲協会を電撃訪問し、横綱朝青龍(29=高砂)の暴行問題について武蔵川理事長(61=元横綱三重ノ海)と話し合った。<横審鶴田卓彦委員長一問一答>

 -他の委員と話しての訪問か

 鶴田氏

 いや、連絡は取っていない。委員長としての判断。

 -理事長とは

 鶴田氏

 まだ高砂親方から報告がないといっていた。

 -理事会の処分は必要か

 鶴田氏

 必要だ。暴力を振るってけがをさせたのが事実なら、簡単には済まない。

 -前回の横審(25日)ではどういう説明だったか

 鶴田氏

 メンバーとは控室で「身内を殴ったらしい」という話をしていた。理事長には(暴行の)中身は聞いていない。どう対処したかを聞いて、厳重注意をしたというので、それぐらいならと思っていた。

 -サッカー騒動のときは、次は引退勧告としていたが

 鶴田氏

 サッカーは個人で好きにやっただけ。人を殴ったのは次元が違う。

 -いつまでに決着するか

 鶴田氏

 新理事会がある2月1日か4日ぐらいには出さないと。理事選挙が済まないと中途半端だし。

 -朝青龍についてどう思うか

 鶴田氏

 朝青龍がいなくなれば、ファンは3割減るだろう。(相撲界の)経済効果も3割減。私は元経済記者だからね。