「週刊現代」に、75年春場所の貴ノ花との優勝決定戦を八百長相撲との記事を掲載されて名誉を傷つけられたとして、北の湖親方(56=元横綱)と日本相撲協会が、発行元の講談社らを訴えていた裁判の控訴審で17日、東京高裁は1審の損害賠償額を減額したものの、原告側の主張を認めた。1審でともに770万円(計1540万円)だった損害賠償は、北の湖親方が330万円、協会が110万円となり、計1100万円減額されたが、1審と同じく謝罪広告の掲載を被告側に命じた。講談社側弁護団は「高額賠償の流れは止まったが、負けは負け」とし、上告する可能性もありそうだ。