大相撲名古屋場所(7月11日初日、愛知県体育館)の特別席「維持員席」の券に、維持員の個人名か法人名が印字されることが2日、分かった。転売防止のための策で、日本相撲協会の担当者は「維持員の方に自覚を持っていただきたい」と話している。日本相撲協会では初の試みで、すでに発券中。東京では秋場所(9月、両国国技館)から実施される。
維持費を支払い、協会から承認された人だけに与えられる維持員席の券は無記名だったため、本来の持ち主が誰か判別できなかった。そのため、転売されるケースもあった。
09年の名古屋場所では、維持員席の券で、暴力団関係者が観戦。手配したとされる2人の親方のうち、木瀬親方(元前頭肥後ノ海)は2階級降格の上、部屋が取りつぶしになる厳しい処分を受けた。
協会は暴力団との関係断絶を目指し、警察と連携。暴力団関係者が維持員席など土俵近くの「たまり席」に座っていた場合は、移動を促している。すでに09年の名古屋場所で暴力団関係者が座った6席の維持員は資格が取り消された。また、過去の東京場所についても今後、同関係者の使用が判明した場合は、さかのぼって調査し、資格停止にする可能性があるという。


