十両若天狼(33=間垣)が23日、八百長への関与を否定し、実態解明に当たる特別調査委員会の手法などに疑問を投げ掛けた。朝稽古を終えた後「自分はやっていないと言い続けるだけです」と話した。今後の調査委の聞き取りで関与を認めたり、情報提供すれば処分の軽減も考慮されると22日に決まったことについて「14人の首を切って幕引きを図ろうとしているとのうわさがある。そういう中で、お金で釣るのはどうなんでしょうね」と話した。

 除名は退職金を受け取れないが、引退だと支払われる。若天狼は「どっちみち辞めさせられるんだったら(退職金の)数百万円の大金をもらいたいのは当然。そうなると本当は八百長をやっていない人でも、やったと言う場合が出てくるかもしれない」と危ぶんだ。若天狼はこの取材時点で1度しか調査委の面談に呼び出されておらず、携帯電話も提出していないという。「もちろん出す用意はあるけど、提出するようにという直接の連絡を受けていない。調査委員会には自分の電話番号も教えているのに。それで悪者扱いされても困る」と話した。