グルジア出身で十両の黒海(30)が、福島県の原発事故の影響を懸念し、グルジアへ帰国する意向を師匠の追手風親方(元幕内大翔山)に伝えていることが18日、分かった。追手風親方によると、黒海は旧ソ連で1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の再現を恐れ、母国関係者からも帰国を強く勧められている。日本相撲協会は17日、各師匠に協会の許可なく部屋を離れることは認めない旨をあらためて通達。同親方も従う方針で「気持ちは分かるが、協会の決まりも守らなければいけない」と話した。モンゴル勢にも動揺が広がっていて、協会関係者によると、17日には十両星風らが協会を訪れて帰国を直訴したが却下された。