大相撲の新関脇逸ノ城(21=湊)が4日、「平成の牛若丸」に褒められた。福岡・古賀市内の部屋で稽古を見守った元小結でNHK解説者の舞の海秀平氏(46)から「体が大きいわりに足の運びがスムーズ。感心しました」と賛辞を贈られた。現役時代は170センチの小さな体で土俵を沸かせた同氏。192センチ、199キロの“怪物”とは対照的だが「勝負どころを知っている。例えば相手が巻き替えた瞬間に寄っていくとか」と、器用さにも一目置かれた。

 逸ノ城はこの日、若い衆を相手にほとんど手をつかず、35番胸を出した。「(土俵際で)残る練習をしようと思った」と意図を説明。舞の海氏には褒められたが、まだ下半身の張りが取れず、今日5日の稽古後に1泊2日で大阪の整骨院まで治療に出掛ける。九州場所(9日初日、福岡国際センター)へ「1日一番に集中して頑張りたい」と淡々と話した。