<バレーボール:全国高校選抜優勝大会:都城工(宮崎)2-0東海大四(北海道)>◇4日目◇23日◇東京・代々木体育館◇男子3回戦

 バレーボール男子の東海大四は、3回戦で姿を消した。都城工に敗れ4強に進出した04年以来の1大会3勝はならなかった。

 昨年の優勝校相手に善戦はみせた。第1セット中盤、相手のサーブやレシーブの乱れにつけ込み5連続得点。一時は5点をリードした。しかしそのセットを取れず、第2セットも長いラリーを決め切れないなど、勝負どころをものにできなかった。クイックのミスも目立ち、流れを引き寄せられずに力尽きた。

 桜田義人監督(53)は「第1セット2回目のタイムアウトの後に、1本で決め切れなかったのが痛かった。勝てた試合だった」と悔しさをにじませた。山崎浩史主将(2年)も「手応えはあった。でも完全に流れを持っていかれて。力不足です。悔しい」と声を絞り出した。

 ベスト8入りこそならなかったが、今大会2勝を挙げての16強は、胸を張れる成績といえる。センターの道中広樹(1年)は「この悔しさを夏にぶつけていきます。技術はもちろんですが、メンタル面ももっと強くしたい」と次なる舞台に目を向けた。【奥村晶治】