阪神が7点リードでも勝てなかった。6回に先発オネルキ・ガルシア投手(31)がまさかの暗転で6失点。2番手能見も流れを止められず、一気に同点に追いつかれた。

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-情けないドローだ。ガルシアが突如崩れ、能見、岩貞も流れを止めることが出来なかった。

中西 「なぜ?」の疑問符のつく引き分けだ。阪神は負けに等しい。巨人猛追に望みをつなぐための一戦なのに、油断したわけではないだろうが、DeNAにつけ込まれた。あそこまでガルシアを引っ張る意味が分からなかった。継投ミスといわれても仕方がないだろう。

-6回のガルシアが、先頭梶谷、大和に連続四球を許した。続くソトに高めのスライダーを左二塁打で1点を返された。

中西 ガルシアはそれまでの好投がウソのように突然崩れた。7点リードで連続四球はあり得ない。そこがガルシアが勝てない原因だろう。阪神ベンチはソトに甘い球をはじき返されて二、三塁になった時点で変調を感じとらないといけない。またそれができなかったから後手に回った。

-6回無死二、三塁。4番佐野には初球から右越え3ランを打たれた。

中西 ガルシアは佐野に打たれたところで限界だった。あそこで継投にでないといけない。それが5番宮崎を迎えても続投だったのがわからない。宮崎、倉本に連打を食らってから2番手能見にスイッチでは継投が甘すぎる。

-能見が1点を返され、岩貞が追いつかれた。その間に、死球、捕逸のミスも絡んでの7失点だった。

中西 巨人を追い掛けるんだという気迫、緊張感は伝わってこなかったし、これだけミスが出ては勝てない。

【取材・構成=寺尾博和編集委員】