日本一5連覇を狙うソフトバンク野手のカギを握るのはこの男だ!

日刊スポーツ評論家の浜名千広氏(51)が、今季の野手のキーマンとして、三森大貴内野手(22)を指名した。武器の打撃がさらにレベルアップ。今キャンプの成果は、開幕1軍はもちろん、内野手でのレギュラーどりを狙っていける存在として注目する。【取材&構成・浦田由紀夫】

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ホークスの野手のポジション争いが激化している。紅白戦3試合が終わったが、内野も外野もベテランから若手まで、少ない枠を争って結果を出し続けている。浜名氏が注目するのは内野手のレベルアップ。今年、急成長を遂げている三森の存在が、チーム全体のレベルアップになると指摘した。

浜名氏 三森には開幕1軍生き残りのレベルではなく、レギュラーを奪いにいく気迫が感じられる。二塁手争いが中心になるだろうが、ポジションをつかんでほしい。それがチーム全体の底上げにもなる。

二塁手候補は昨年ブレークの周東を筆頭に、三森、牧原大、川島らがしのぎをけずる。さらにキャンプ序盤で離脱した今宮の調整が遅れていることで、遊撃手も川瀬、牧原大、三森、増田が練習している。三塁手は基本、ベテラン松田が軸になるが、栗原、リチャードに加え、三森、周東、牧原大も控えている。その中で注目が三森だという。

浜名氏 昨年までの課題だった低めの変化球打ちがクリアできるようになった。シート打撃、紅白戦でヒットを打てているのも、低め変化球の見極めができている証拠。左肩が突っ込むクセがなくなり、間ができるようになった。

三森は紅白戦3試合で6打数3安打2打点、1本塁打。シート打撃2日間の打席を加えれば11打数6安打、打率5割4分5厘。紅白戦ではランニングホームランもマークするなど、俊足もアピールした。

浜名氏 野手はやはり打てないと使ってもらえない。若手は一塁手以外ならどこでもいけるように練習しているので、あとは打撃で差をつけるだけ。今年、大きく成長していると思えるのは三森だとみている。(日刊スポーツ評論家)