日本ハムの一塁手、高浜祐仁内野手(25)の守備の貢献が大きかった。4回は難しいゴロをダイビングキャッチ、8回には素早い処理からの一-遊-一のダブルプレーで上沢を盛り立てた。その前の2回に失策のミスを犯したが、あのプレーはゴロを捕球する際に、前に出て処理しようとした結果。消極的なものではなかった。

そこから引きずらず、何とかそのミスを取り返そうという気迫が感じられた。いい守備に助けられ、先発の上沢もリズムが出て、要所を抑えられた。今の日本ハムの打線では大量得点は望めない。点が取れなければ、守るしかないが、引いて守るのではなく、攻める姿勢の守備もある。それがこの日の試合で見られた。

中田のトレードなどもあり、チーム状況は決していいとは言えないが、そんな中、楽天3連戦で新外国人のR・ロドリゲスが3戦合計4安打を放った。ベンチも盛り上がり、いいムードメーカーになっている。ようやく当たりが出るようになってきたが、ムードメーカーだけではなく、バットで結果を出して盛り上げてほしい。打てば乗っていけるし、チームの起爆剤となる可能性を秘めている。(日刊スポーツ評論家)