日本ハムは敗れたとはいえ、新庄監督のやりたい野球が垣間見えた試合だった。新庄監督はベンチ入りせず、指示がなくても、外野手からは高い守備意識を感じさせるプレーがあった。3回のDeNAの攻撃。2死一、三塁で宮崎の右前打に対し、右翼の万波が昨年までの日本ハムでは考えられないようなチャージをした。一塁走者が三塁に到達できるような当たりではなかったにもかかわらず、ボールに対するアタックが速かった。結果としてこの日の試合では外野手が走者をアウトにする場面はなかったが、これを続ければ、相手の進塁を防ぐという意味では、ものすごい抑止力になる。

また、外野フライでは実際に走者がいなくても、1死三塁などを想定してホームまで送球していた。通常の練習では、ノッカーが打つ打球は方向が初めから分かっているので、実戦で打者の打ったボールに反応して、バックホームの感覚を磨いているのだろう。

15年から日本ハムのキャンプを視察しているが、これほど守備と走塁の練習に時間を割いているのは見たことがない。守備で相手にプレッシャーを与える新庄イズムが浸透しているとオープン戦初戦から感じられた。(日刊スポーツ評論家)

日本ハム対DeNA 試合前、日本ハム浅間(左)の髪型をイジる新庄監督(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対DeNA 試合前、日本ハム浅間(左)の髪型をイジる新庄監督(撮影・佐藤翔太)